グッド・デザイン、グッド・プロダクト、グッド・パフォーマンス。つまり商品は、デザイン、品質、機能の3つの要素だけしっかりと考えてつくればいい。セイワはそう考えている。自慢するほどのことでもないあたりまえさなのだが、身のまわりにあふれたモノを見据えてみるとこれがあんがい盲点!
まずデザイン。これはBM業界を広く社会にアピールしていくためと、業界の地位向上のためにすぐれたものを。そして、品質。家庭用ではなく、プロフェッショナルが使うのだから耐久性のあるしっかりしたものを。最後に機能。その商品を使うことで得られるメリット、作業効率、作業精度の改善などが期待できるものを。以上。話は簡単だ。
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セイワは十数年前、ワンタッチモップという、モップとハンドル(柄)が簡単に分割できるシステムで特許を得た。この商品は、売れた。従来の分割できないタイプなら、10人の作業現場でひとりが3枚のモップを必要な場合、都合30本の柄付きモップ(?)を用意していくことになる。ワンタッチモップならハンドルは10本ですむ。加えて、モップ糸は汚れるたびに新しいのをどんどん使い、作業後にすべてまとめて洗うという新作業法を提案。ウケたの、なんのって。
商品開発はアイデアが基本だ。他者と同じものを商品化して、“アソコより5円安いですよ” なんて商売だけは絶対にしたくない。 |