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“Seven Theses”は、1991年にセイワ株式会社が当時の社員と未来の社員に向けて発行した小冊子です。

第二章
BM業界検証

東京オリンピックが火をつけた!




ウンチクは、武器だ。




ウンチクを広辞苑で引くと、知識を深く積み蓄えてあること、とある。どんな分野のものでもいい。君にウンチクはあるか? かの開高健先生なぞは、目の前のマッチ箱ひとつで1時間も2時間もしゃべりつづけたらしいぞ。この際言っておくが、これからの時代はファッションやスポーツの流行に敏感なだけのトレンド小僧には厳しい時代になるだろう。ニュースステーションを見て、世の中をわかったような気になるな! 久米宏のコメントはシャープだが、それがすべてじゃあない。森羅万象、真実はひとつだが、評価には幾面もの切り口がある。知識を磨け、さあ頭脳に汗をかかせろ。ウンチクは人間を輝かせる武器なのだ。







 時は昭和39年。まだ君たちが精子か卵子だった頃、日本中を沸かせた東京オリンピック。この一大イベントを機に、ある産業分野が誕生した。ビル・メンテナンス業界、略してBM業界である。かみくだいて申し上げると、ビルや建物の保守・管理作業を専門に行なう人々が、ポツポツ現れはじめたのだ。それまでにも戦後日本に進駐してきたGHQが、自らの建物のBMを日本人に委託したところからこの業界が始まったという説があるにはあるが、いずれにしろ東京オリンピックを契機に業界と呼べるような存在になっていったのは間違いない。オリンピックが街を活性化し、ビルができる。体育館ができる。各種の施設ができる。以前ならその場所で仕事に従事していた者が仕事の延長で“掃除”していたものが、費用対効果もろもろの理由から専門家に依頼しはじめたのだ。
 話が前後するが、BMとはビル・メンテナンスであって、掃除ではない。しかし、当時のBMは掃除の域をでていず、木床はせいぜいモップでふき床油をホコリどめにひく。コンクリートの打ち放しの床なら、ほうきで掃いて、バケツで水を撒く。その程度。だから、BMなどと威張れたものではなかった。現在でも、田舎の小学校などにいくと見られるような仕事ぶりだった。
 単に汚れを落とすという清掃の概念から、たとえばワックスなどをうまく使用することによって建物自体の寿命を延ばすといったBM本来の概念が、一般に浸透していくのはもっとあとである。
 そして、現在。東京オリンピックから20余年を経て、BM業界は1兆2000億円を超えるマーケットを確立。業界規模が成長し、いまなおニーズは急速に拡大しているが、その社会的存在価値に反するように、人材難を筆頭としたさまざまな課題を抱えているのも事実。BM業界に関係する企業が、いかに自らの業界の存在価値を外界にアピールできるか。そして、いかに業界の滑らかな発展をつくりだせるか。これからが真価を問われる時代になるだろう。



表紙
第一章
経営理念と経営目標
第二章
BM業界検証
第三章
事業概要
第四章
人と組織
第五章
仕事の価値観
第六章
商品開発
第七章
未来
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