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“Seven Theses”は、1991年にセイワ株式会社が当時の社員と未来の社員に向けて発行した小冊子です。

第五章
仕事の価値観

働くことを目的にしないでくれ




創造力を遊ぼう。




時代は終わった。知識や思想が世の中をリードしていた時代が終わった。かわって混沌の時代がやってきた。退屈に慣らされて僕らは自由を失った。国は文化を投げ捨て、狂乱のなかでマネーゲームに躍起だ。効率、能率、利益ばかりを優先する企業はモノをつくることに背を向け、右にならえの総情報化産業へ。昔を知る者はいい。けれど、いましか知らない子供たちにはいましかないのだ。比較検討する材料がない。悲しい時代だ。君たちはまず、自分の足元を見よ。自分の心が解き放たれる瞬間を探せ。1から10を引き出す喜びよりも、0から1を生みだす喜びを知れ。それが創造の喜びだ。その喜びを知ることで、君のまわりのすべての世界が輝きはじめるだろう。







 創造力、かっこよくいえば、クリエイティビティ。マスコミ業界ではクリエイティブ・ディレクターという職種もあってじつに華やかな印象を持つ言葉だ。彼らにとっての創造力は仕事に直結していて、傍からみてもその能力の必要性はすぐに納得できる。しかし、たとえば毎月の給与計算を担当する人。取引先に商品を売りにいく営業マン。こういう仕事に就いた人にクリエイティビティなる能力は必要か。
 デザインしたり、文章を書いたり、具体的に何かをつくる意味での創造力もあるが、物事一般に創造力があるのとないのとでは結果は大違いだ。タイムカードを計算してコンピュータに入力する仕事も、お客様と膝突き合わせて自社商品を説明する仕事も、その仕事がどんな目的を持ち、会社にとってどんな価値があるのかを一度問いただしてみる。そこから出発し、今度は自分なりの方法論で仕事の在り方を組み立てる。従来の仕事のやり方ではみえなかったマイナス面が発見できたり、ときにはそれが革命的なシステムの開発につながったり。何よりそうすることで仕事を、仕事のプロセスを楽しめる。世の中、楽しもうと思えば何だって楽しむ対象にできるし、つまらないと思えばすべてがつまらないのだ。
 もちろん、適正というものもある。学生時代から続く経験上の経緯でどうしても数字が苦手なら、さっさと配置替えを申し出る。そんなのあたりまえじゃないか。自分にウソつくことはない。
 資本主義経済。この思想のもとで動く企業はおしなべて利益追求体だ。セイワにしてみればモップをつくって売り、いくらかの利益を得る。しかし、モップも手段なら、入ってくるお金も手段。仮にそれを目的とするなら、信頼も支持も、会社の未来も全部捨てて、原価百円のものを三千円で売ればいい。物に対してもお金に対しても、99%のこだわりに、1%の人間のアンタッチャブルな部分、おおげさにいえば神の領域がなければいけない。セイワに縁あって入社した社員も、働くのは目的でなく、手段なのだ。目的は、できるだけ楽しい人生を送ることだ。会社は楽しい人生を送りたいという同じ目的を持った人間が二人以上集まって、その目的を達成するため、やはり手段としての働く場に過ぎない。では、楽しい人生とは? そんなの人に説明することか。自分の胸に聞いてくれ!



表紙
第一章
経営理念と経営目標
第二章
BM業界検証
第三章
事業概要
第四章
人と組織
第五章
仕事の価値観
第六章
商品開発
第七章
未来
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